三重  加藤 仁美さん

 

 

先日、伸びてきた雑草と庭木の剪定をしていたときに感じたことです。

抜いても抜いても、剪定しても剪定しても、芽が出てきます。そしてコンクリートの隙間など、少しでも土があれば芽を出してきます。その生命力に少したじろいでいました。その時、ふと感じたことです。植物は酸素を作っている生き物。

私達が空気をどんどん汚しても、植物は文句ひとつ感じないような体で辺りを緑にしていきます。これが、私達の役目と言っているような気がしました。

そこでふと、飼い犬のことを思い出しました。彼らも私達を癒してくれるがごとく、いつもいつも寄ってきます。辛い気持ちでいると、すり寄りが激しくなめてきます。家族で不穏な感じになると、仲裁に入ってきます。自分の飼い主と決めた人を癒すことを徹底してやり続けてくれます。

植物も犬も、ただただ無心に自分たちの役目を果たしている姿を感じたとき、「私達人は、何をやっているんだろう。」と、深く考えさせられてしまいました。