「産業カウンセラーの資格を取ったけれど、実践する機会がなかなかない」
「産業カウンセラーの友人・仲間を探したい」
そう悩む読者も多いのではないでしょうか。
そのような方は会員学習グループに所属してみるという方法もあります。会員学習グループは産業カウンセラー会員の方が資格取得後に作ったグループです。
今回は産業カウンセラー協会中部支部の支部認定学習グループである「SUN Color」の辻さん、三瀬さんに詳しいお話をお伺いし、実際の取り組みについて2名の産業カウンセラーが実際に足を運び、講座の様子を体験してきました。
1 「SUN Color」とは
SUN Colorは2014年から活動をしている中部支部認定の学習グル-プです。職業や経験、年齢も多様なメンバーと一緒にお互いを尊重しながら学べる場です。それぞれの経験や興味のあることをテーマにして、学習会を月1回名古屋市内の生涯学習センター等で開催しています。
また、年1回程度、外部講師によるいつもとは異なる視点での学習会も開催しています。
お話しいただく方
辻さん
元エンジニアで現在はフリー。SUN Color代表。
三瀬さん
EAPカウンセラー。SUN Color立ち上げ当初のメンバーでSUN Color副代表。
原友美さん
12月の学習会講師。米国NLP協会NLPプラクティショナー・産業カウンセラー・コミュニケーション能力1級・秘書検定1級・アサーティブジャパン講座20年弱受講・美塾上級修了
SUN Colorの活動内容
—— 現在SUN Colorには何人くらい所属しているのでしょうか。
辻さん:SUN Colorに所属しているメンバーは現在20人ぐらいです。産業カウンセラーの資格を持っている人だけではなく、キャリアコンサルタントやシニア産業カウンセラーの資格を所有している人など、いろんなバックグラウンドがある人も参加しています。
産業カウンセラーに広い意味で関連するような内容を扱い、通常の活動では講師はグループの中からやりたい人、やれる人が講師をしています。
今回は外部講師ということで、SUN ColorのOGでもある原友美さんにNLPの講座を開催していただきました。外部講師の方がこられると、普段と視点が違う内容がありますね。
SUN Color立ち上げのきっかけ、経緯
—— SUN Color 立ち上げのきっかけは?
三瀬さん:SUN Colorは産業カウンセラー養成講座2013年の卒業生が立ち上げました。当時の養成講座を修了したメンバーが集まり、試験対策として勉強会をやろうとしたのが始まりです。
その後は協会の集まりでスカウトすることもあります。
—— その当時は何人くらいで活動されていたのですか?
三瀬さん:最初は10名ぐらいかな。
—— 学習会の内容はどのようなものですか?
辻さん:テーマは講師の方が興味を持たれたこと、経験されたことなど、そういった内容から講師の方がテーマを決めています。普段の講師はメンバーでという形でやっています。
三瀬さん:アロマキャンドルのことを勉強したり、広くメンタルヘルスに関連するテーマを取り上げたりしていました。
辻さん:先々月は、落語の登場人物の交流分析をやりました。エゴグラムを皆で考えようって。
三瀬さん:基本的には対面のカウンセリングの練習をしようとか、そういう実技をしっかりやろうというわけではない。ただ、その一方で一応スキルはスキルでちゃんとあるようにしています。
シニアカウンセラーもいますし、キャリア2級もいます。キャリアコンサルタントを取りたいという人に、オープンで実技演習をしている人もいます。
その上で、やはり、いろんな方が経験とか、産業分野でお仕事をされている方もいらっしゃるので、そういった意味では、真面目に取り組んでいます。
—— みなさん自主的に活動されているのですね。
辻さん:知らないスキルや経験を持った人の話を聞けます。
思い出に残るエピソード(うれしかったことや大変だったことなど)
—— 10年活動されていて、思い出に残るようなエピソードはありますか?
辻さん:活動の中身ではないですけれど、やっぱりコロナ。緊急事態宣言の中で、人を集められるかなと。月1回続けるのって大変じゃないですか。
オンラインでも開催しましたが、どうしても人数が減っちゃう。最初はどうなることかと思ったけれど、人が少ない状態でも結果としてずっと続けられましたね。
その時はzoomを併用したりとか、zoomだけでやったりとか。
—— 実際に会えないけど、zoomなどのツールを使ってなんとか繋げていった。
辻さん:それも最初はみんな試行錯誤でやって。
三瀬さん:本当にちょっとずつ学びながら、zoomを使って続けていきました。
—— 最近入られた方もいらっしゃるのですか?
三瀬さん:最近入られた方もいます。
辻さん:職業や経験、年齢も多様です。それが面白いと思うんですよ。年齢がもうちょっと幅があった方がいいかなと思うんですけど。笑
SUN Color のPR 会員の方に向けたメッセージ
—— 他の会員さんに向けてのメッセージをお願いします。
辻さん:メッセージ、PRじゃないですけど、こういう学ぶ場を探されているとか、何かいいのがないかなと思っている方がいらっしゃればぜひ一緒に活動しませんか?
SUN Colorでは職業や経験、年齢も多様なメンバーがお互いを尊重しながら楽しく学べる場です。
—— 1時間ちょっと参加させてもらいましたけれど、居心地のよさを感じました。
辻さん:自然とお互いを尊重できる文化ができているのかなと思います。
活動は月1回ですけども、自分に合ったぺ-スで参加できます。今日もありましたけれど、「あ、久しぶりですね」という人もおられますし。
—— 久々に参加される方も温かく迎えられていましたね。
辻さん:それで何も問題ないです。
3ヶ月に1回とか、半年に1回とか、年に1回来る人もいます。
でも、来る頻度に関係なく、参加されたときには、楽しんで。
そういう意味でいうと、大変自由です。そういった活動に興味を持たれる方がおられましたら、ぜひ一緒に活動できればいいかなと思います。
インタビュアー2人も講座を受けました!
昨年12月の学習会にインタビュアーである金山と城も参加しました。テーマはNLP(※)。
SUN Color のOGでもある外部講師の原友美さんが講師を勤めました。
不快な感情をポジティブな気持ちに切り替えるサブモダリティーチェンジ
なりたい自分を実現するエイトフレームアウトカムなどのワークに取り組みました。
(※)NLP(Neuro Linguistic Programing:神経言語プログラミング)
言葉や五感を使ってパワフルな無意識を味方につけることで、思い込みや習慣を変革させ、より生きやすくするための実践的コミュニケーション心理学です。数学者リチャード バンドラーと言語学者ジョン グリンダーが、天才セラピストといわれたゲシュタルト療法のフリッツ パールズ、家族療法のバージニア サティア、催眠療法のミルトン エリクソンのパターンを分析・研究して生み出されました。「30年間PTSDを患っていたベトナム戦争の帰還兵を、2時間のNLPカウンセリングで完治させた」
「NLPを学んだメンタルトレーナーで世界的に有名なコーチ、アンソニー・ロビンズが、アンドレ・アガシ選手を世界一に復活させた」
「クリントン元大統領やオバマ大統領、トニー・ブレア首相などがNLPを演説で活用した」
上記のように、N L Pはさまざまな実績があり、多くの著名人にも活用されています。
NLPはセラピーやカウンセリングだけではなく、ビジネス、医療や教育の場、家庭や育児に至るまで様々な分野でも活用され続けています。
インタビュアーの感想
金山:10年にわたって自主的な学びの場をつづけてこられた方々。コロナ禍で活動がままならなかった時期もあったのでしょうが、苦しい時も一緒に乗り越えてきた仲間たちといった雰囲気のある、とてもアットホームな感じを受けました。
「最初は取材だけ……」と思っていたのですが、あまりの居心地のよさに結局学習会の最後まで参加させていただきました。
城:参加して感じたのが、参加者同士で温かい雰囲気が感じられたことです。今回は参加型の講座だったため、私たちも一緒に参加しましたが、初対面であるはずの私たちの言葉にも丁寧に耳を傾けてくれました。
丁寧に耳を傾けつつも、感じたことは率直に伝えてくれていて、安心して自分の感じていることを話せました。
取材を終えて
会員学習グループはさまざまなところがあり、活動内容も参加者の色も多種多様です。
「産業カウンセラーの資格を持つ仲間ともっと関わりたい」
「産業カウンセラーのスキルをもっと高めたい」
そんな方は、SUN Colorをはじめとする、会員学習グループにぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
会員学習グループ
https://chubu.counselor.or.jp/to-member/gakusyu_group/
SUN Color 連絡先
tsujitksk@gmail.com